事業の概況

当期におけるわが国の経済は、原油価格上昇や金利動向に変化がみられましたが、企業の設備投資の活性化に伴い雇用も改善され、個人消費も回復傾向となって参りました。

医薬品業界におきましては、当年4月に薬価改定が実施され業界平均6.7%の薬価引下げとなりましたが、同時にジェネリック医薬品の使用促進施策として処方箋様式の変更も実施されました。進捗度は緩やかでありますが今後は調剤薬局を中心として確実にジェネリック市場が拡大していくものと思われます。このような背景の中で2期目に入った加山雄三氏起用のTVCMを年初から全国規模で放映し、新聞広告と併せてジェネリック医薬品使用拡大に向けての広告投資は前期を大きく上回るものとなりました。研究開発部門では当年7月には11年連続追補収載トップとなる42品目の追補品を発売いたしました。また受託事業部は、56社・215品目の受託品目数まで拡大しており、受託業界におきましてもトップクラスとなっております。さらに営業部の強化もあいまって7期連続増収の341億円(前期比117%)を達成しました。生産設備投資においては、ユニット棟に48億円を投じた高速プレフィルドシリンジラインが当年10月に本格生産を開始しました。また経口剤の需要拡大を睨んで現工場北側に約100億円を投じて着工した北工場は期末に完工いたしました。将来的に年産60億錠の生産能力を持つこの工場はいよいよ平成19年7月に本格生産となり、安定供給体制の準備が整いました。また10億円を投じた抗ガン剤注射製造設備も完成しており、本当にジェネリックが必要となる高額な薬剤負担の軽減に大きく貢献しようとしております。そのほかにも工場では6億円を投じた食堂棟は当年6月、また10月には6億円を投じた独身寮も完成しており、工場の福利厚生面への更なる充実も図りました。期中には本社機能の更なる拡充のため名古屋駅西口に43億円を投じて新本社の着工に入りました。また弊社が持つプロフットサルチーム「大洋薬品/BANFF」のフットサル専用アリーナとして38億円を投じて着工に入りました。いずれも平成20年度はじめに完成を予定しております。「大洋薬品/BANFF」は18年度の主要3大会を全て制し念願の「3冠」を達成いたしました。平成19年9月からスタートするFリーグでも初代チャンピオンを目指します。これらに加え平成19年度には点眼剤専用ラインに25億円、さらに現工場南側に16億円を投じて経口抗がん剤専用工場建設に着手いたします。

今期は広告費とリース料の急増がありましたが、増収効果に加えて名古屋市中心部の不動産2件の売却により税引前利益は100億円を大きく超えました。

平成19年度はジェネリック時代になり、さらにジェネリックの使用促進が加速することを予感させる年になりますので、営業部はこれに対応すべく約100名の増員をはかり150名体制を構築いたします。同時に生産部においては100名余の増員をはかり安定供給への布石を敷いております。また、ジェネリックの啓蒙に加え社会貢献の一環として明治薬科大学に医療経済学をテーマにした寄附講座も開設いたしました。

期末間際には昨年のポーター賞受賞に続き、前述の高速プレフィルドシリンジ生産ラインがISPE(国際製薬技術協会)が主催するFacility of the Year Awards 2007の製薬設備革新部門の部門賞を受賞いたしました。今年で3回目となるこの国際選考会に全世界の製薬企業の応募の中から最優秀最終候補5工場の1つに選定されるという栄誉を与えられました。 経営システムが評価されたポーター賞に続き、生産技術力が評価されたことは大変喜ばしいことであります。

事業成績

(単位:百万円)

区分
平成16年3月期
(15.4〜16.3)
平成17年3月期
(16.4〜17.3)
平成18年3月期
(17.4〜18.3)
平成19年3月期
(18.4〜19.3)
売上高
22,880
25,040
29,191
34,189
経常利益
7,372
6,220
6,385
6,266
当期純利益
3,528
3,331
3,974
6,647