医療先進各国の医薬品事情について(海外)

アメリカをはじめ、イギリス、ドイツでもジェネリック医薬品のシェアは50%以上と高い評価を受けています。

─日本でのシェアは17%程度と言われますから、医療先進国における高い普及率には、何か理由があるのでしょうか?

大きな理由は国の制度によって、ジェネリック医薬品の使用が推奨されていることです。アメリカに代表される「一般名処方」は、後発医薬品が「ジェネリック医薬品」と呼ばれる所以にもなっているほどです。

─処方する際、商品名ではなく、有効成分名(一般名)で処方する制度のことですね。

それに「代替調剤制度」代替調剤制度
医師が処方した医薬品を薬局で調剤してもらう際、その医薬品に対して、ジェネリック医薬品がある場合、薬剤師はその情報を伝え、患者さんの意思で新薬かジェネリック医薬品かを選ぶことができる制度です。
もアメリカをはじめ、広く一般化されつつあります。この制度では、患者さんが自分の意志で新薬かジェネリック医薬品かを選択できますから、多くの場合は、価格の安いジェネリック医薬品を選択し、市場が大きく伸びました。

─その他の制度はありますか?

各国それぞれに特徴的な制度が設けられています。例えばイギリスでは、医学教育期間中に一般名で処方するように指導されていますので、一般名処方の比率は70%以上。それに新薬を使用する場合には明確な理由がなければならないとされています。患者さんは新薬の使用理由を医師に問い合わせることができるのです。

─医療機関でも、ジェネリック医薬品での処方・調剤が常識なのですね。

またドイツでは、制度によって医療費を徹底的に抑制し、それによってジェネリック医薬品の使用が一般化されています。

─というのは?

1989年に「参照価格制度」が導入され、一定価格までは保険で支払われますが、それを上回る薬剤費は患者さんが自己負担しなければなりません。

─なるほど。患者さん自身にも、自分の医療費を見直す機会が与えられますね。

さらに1993年には「総枠予算制度」が設けられ、健康保険組合が支払う医療費や薬剤費について上限が定められました。万が一、予算超過した場合は、医師、製薬会社、疾病金庫などが連帯負担します。さらに2002年には代替調剤制度が導入されています。

─各国でさまざまな取り組みがなされているのですね。

※画像はモデルです。実際の病院、医療従事者、患者とは関係ありません。